活用事例|Affectiva×シーエーシー
MITメディアラボで開発されたソーシャルロボット「Tega」は、子供たちの学習をサポートします。Affectiva社のAndroid SDKを活用し、子供たちとのふれあいの中で感情を認識することができるようになりました。
MITメディアラボのPersonal Robots Groupは、子どもたちの学習交流をサポートするためのロボットプラットフォームであるTegaに、Android用のAffdex Mobile SDKを導入しました。研究者たちが、Tegaの読み取った表情を報酬信号としてロボットの振る舞いを主導する感情強化学習アルゴリズムに送るようにしたことで、Tegaは子どもたちの表情から感情を読み取り反応することができるようになりました。
Tegaの導入にあたり、地元の未就学児34人を対象とした2ヶ月の試験運転を含むテストが行われました。複数回のセッションの結果、ロボットは子ども達とゲームで遊んだり、それぞれ個別の子どもに対し、感情データに基づいて好感度を高めるアプローチをしました。
このテストによって以下のような結果が確認されています。
タブレットをベースとした学習コンテンツ、感情センサー、感情に最適化した学習方法、交流できるロボット。これらを統合したシステムは、生徒ひとりひとりに対する個別学習へのより包括的なアプローチという側面から、重要な一石を投じたと言えます。
Tegaは自宅または学校での子どもたちとの交流を長期間サポートするためにデザインされた新しいロボットプラットフォームであり、初期の読み書き学習について、語彙学習から読み聞かせまで実行できるアプリケーションを備えています。
Tegaは先代のロボットである”DragonBot”の正確性と確実性、エネルギー効率を改良したもので、そのボディの可動部分はキャラクターが目的にあわせて動きを表現するために一からデザインされました。これによりユニークで多様な物理的表現が可能になったのです。更にTegaはワイヤレスのカメラに加え中央処理を行うためのモバイルコンピューティングも有しており、これにより物理動作や生きているような目、音声のインプットおよびアウトプットを制御しています。
2019年08月08日